二代目富士朗の弟植田義巳がウエダの社史、SINCE1884 の中でモンローの来店の時の興奮をこう書いている。
ある日突然一人で店に入って来て「ミスター・ウエダ」と言われたが、一瞬誰だか思い出せなかった。というのは、それまで見た彼女の映画からは圧倒されるほどのボリュームのある女性という印象が深かった。実際に目のあたりに見る彼女は、割合小柄な方でバストもそれほど大きいとは思われなかったからである。
そのうち、店内は新聞記者、カメラマンで溢れ、フラッシュが連続してたかれはじめてはじめてあのモンローだと気がついたほどだった。
やがて夫のジョー・ディマジオが現れ、新婚旅行で来日したこともわかった。ジョーとは全米オールスター以来何度か会っており、あの時は真珠製品を買ってくれた。
日本の迎賓館、帝国ホテルに店があると言う事もあり、当時はハリウッドスターも長期間滞在され、多数の著名人がウエダを訪問して下さった様です。