一方、人気の高まりに加え、おもに 2 つの要因により価格が上昇しています。
まず一つが生産量の減少です。
日本国内では真珠をつくるアコヤ貝の稚貝が 2019 年以降、原因不明の大量死しており、2019 年、2020 年の生産量はともに前年比 10% 減、2 年間で 20% 減少となっています。また、海外で養殖している南洋真珠もコロナによる労働力不足などにより生産量が落ちており、特にタヒチで養殖される黒蝶真珠(グレーや黒の真珠)の減少が顕著です。
もう一つの要因は中国人の購買力の高さです。海外の入札会では日本人バイヤーが想定する2割増しの金額で中国人バイヤーが大量に入札している状況です。
特に品質の良い真珠は価格が上昇しており、この傾向は今後 2 ~ 3 年は続くであろうと言われています。